イワシの研究者の方のホームページを制作させていただきました。
2023-06-14

先月、イワシを研究している研究者の方のホームページを制作しました。
研究資金申請のために研究者個人のホームページが必要とのことで今回ご依頼いただき、ホームページを通じて「イワシ研究の重要さ・面白さを伝えたい」「研究成果がどれくらいすごいかよりも、どれくらいイワシ研究が面白いかを伝えたい」との想いをお持ちでした。
日本の研究者は、所属機関のホームページ内に個人の紹介ページがあることが多いですが、世界の研究者は個人でホームページを持っていることが多く、今回のご依頼に着手するにあたり、世界で活躍するトップ研究者のホームページを調査することにしました。
ホームページ制作となると、まず下記ウェブサイトのようにアイキャッチとなる大きなトップ画像を置くことが多いですが、調査の結果、世界のトップ研究者のホームページには、そのようなアイキャッチ画像はなく、極めてシンプルな作りだということがわかりました。

多くのトップ研究者のホームページは、個人の顔写真と研究内容などのテキストを並列に配置した簡素なデザインが圧倒的に多かったのです。

実際に、アイキャッチ画像ありとなしを比較してみた結果、アイキャッチ画像があると、中身の濃い研究内容の文章が薄まり、伝えたいことが十分に伝わらないことに気づきました。
そこで、今回制作するホームページも、世界のトップ研究者と同じスタイルにすることにしました。

研究の面白さを伝えるために、まずクライアントの研究者の方に徹底的にヒアリングし、「伝えたい研究の面白さ」を言語化する作業から始めました。
加えて、その面白さを伝えるために必要な前提知識も明らかにしました。
研究者の方にとっては当たり前のことでも、一般の人は知らないことも多く、そのギャップを埋めるような情報をホームページ内で提供していく必要があります。
例えば、研究に使用するイワシは研究者が自ら漁船に乗り、2週間近く漁に出て捕獲するのですが、一般の人は当然知りません。
そのような情報を写真および文章で提示することで、少しずつ研究風景・研究課程を一般の人でもイメージできるようになり、研究の面白さがより伝わりやすくなります。

また、詳しい研究内容が知りたい人のために、より具体的な情報をまとめた「研究内容」ページを用意しました。
研究論文にも出てくる専門用語を随所に使用し、研究内容を具体的に説明することで、トップページと研究論文の間をつなぐ役目を担っています。
知識がない人にとっては理解するために少し骨が折れるかもしれませんが、その分内容が濃く、研究の面白さをより深く知ることができ、知識がすでにある人にとってはサクッと読むことで研究の全体像を知ることができるよう設計されています。

このように弊社では、クライアント様の目的に沿ったホームページになるよう、ヒアリングをしながら、しっかり情報を整理し、伝えたいことが伝わる設計にすることを心掛けています。
研究者の方のみならず、個人でご活躍されている方のホームページ制作も請け負っているので、ホームページ制作やリニューアルを検討している方は、ぜひ、お声がけくださいませ。