Slack連携で顧客との情報共有を自動化する新しい営業手法
2025-08-17

- 目次
- なぜ今、営業現場でSlack活用が注目されるのか
- 従来の営業情報共有の課題とは
- Slack営業チャンネル活用の基本的な仕組み
- 情報キュレーションサービス連携で実現する3つの効果
- 導入から運用まで:成功する営業Slack活用のステップ
- よくある質問と導入時の注意点
- まとめ:営業DXの新たな可能性
- Enjigraphで実現する次世代営業スタイル
なぜ今、営業現場でSlack活用が注目されるのか
近年、B2B営業の現場では大きな変化が起きています。コロナ禍を機に対面営業が制限される中、デジタルツールを活用した営業手法が急速に普及しました。その中でも、特に注目を集めているのがSlackを活用した営業スタイルです。
Slack営業が注目される3つの理由
- 顧客との継続的なコミュニケーションが可能
従来のメールベースの営業では、どうしても一方的な情報発信になりがちでした。しかし、Slackチャンネルでは顧客との双方向のやり取りが自然に生まれ、関係性を深めやすくなります。 - 情報共有のスピードと透明性
営業担当者だけでなく、技術者や経営陣も同じチャンネルで情報を共有できるため、顧客の質問に対してより迅速で的確な回答が可能になります。 - 営業活動の可視化
チャンネル内でのやり取りがすべて記録されるため、営業プロセスが可視化され、チーム全体でのナレッジ共有も進みます。
従来の営業情報共有の課題とは
多くの営業現場では、以下のような課題を抱えています。
情報収集の属人化
営業担当者個人の情報収集力に依存し、チーム全体での情報品質にばらつきが生じる。業界の最新動向やトレンドを把握するのに時間がかかり、顧客への提案内容が陳腐化しやすい。
タイミングを逸した情報提供
顧客のニーズに関連する情報を発見しても、メールでの個別送信に時間がかかり、情報提供のタイミングを逸してしまう。特に複数の顧客に同様の情報を提供する場合、作業負荷が大きくなる。
関係者間の情報格差
営業担当者が収集した情報が社内の関係者に十分共有されず、チーム一丸となった営業活動ができていない。顧客からの質問に対して、担当者以外が回答できない状況が発生する。
Slack営業チャンネル活用の基本的な仕組み
キーワード登録型キュレーションサービスとSlackを連携させた営業手法は、情報収集から顧客への提供までを自動化し、営業効率を大幅に向上させる手法として注目されています。
従来の営業情報共有との違い
- 手動での情報収集 → 自動キュレーションによる効率化
- 個別メール送信 → Slack自動投稿による同時配信
- 一方向の情報提供 → 双方向コミュニケーションの促進
基本的な仕組みの流れ

1. 顧客別専用チャンネルの設置
重要顧客ごとに営業担当者と顧客担当者を含む専用のSlackチャンネルを作成。プロジェクトや案件に応じて、技術者や経営陣も適宜参加させます。
2. キーワード登録による自動情報収集
各顧客の業界や関心領域、抱えている課題に関連するキーワードをキュレーションサービスに登録。業界ニュース、技術トレンド、成功事例、競合動向などを24時間自動で収集します。
3. 関連度判定と自動配信
収集された情報の中から、各顧客チャンネルに関連度の高いものを自動選別し、適切なタイミングでSlackに投稿。営業担当者は必要に応じて解説コメントを付けて付加価値を提供します
4. 自然な対話の創出
投稿された情報をきっかけに顧客との会話が生まれ、ニーズの深掘りや新たな商談機会の発見につながります。
運用イメージ
製造業顧客向けには「DX推進」「工場自動化」「IoT導入」などのキーワードを設定し、関連する最新情報や成功事例を毎日自動配信。顧客から「この技術は弊社でも検討できそうです」「詳細を聞かせてください」といった反応を引き出し、自然な商談機会を創出します。
情報キュレーションサービス連携で実現する3つの効果
効果1:営業効率の劇的向上
工数削減により、営業担当者は新規開拓や提案資料作成など、より付加価値の高い業務に集中できるようになります。
従来の手動運用
- 営業担当者による情報収集:1日1-2時間
- 顧客への個別メール作成・送信:1件あたり10-15分
- 月間情報提供:顧客1社あたり2-3件程度
自動化による改善
- 情報収集作業の大幅削減(80%以上の工数削減も可能)
- 一括自動配信によって個別作業が不要
- 月間情報提供:顧客1社あたり50件以上に増加
効果2:顧客エンゲージメントの向上
継続的で価値のある情報提供により、顧客との関係性が大幅に改善されます。
期待できる変化
- 接触頻度の向上:月1-2回 → 週2-3回
- 顧客からの能動的連絡の増加:受け身の関係から積極的な相談関係へ
- 商談転換率の向上:情報提供をきっかけとした自然な商談機会の創出
顧客からも「いつも有益な情報をありがとうございます」「最新の業界動向を把握できて助かっています」といったポジティブなフィードバックが得られやすくなります。
効果3:営業活動の標準化と属人化解消
Slackチャンネルでのやり取りがすべて記録されることで、営業ノウハウの蓄積と共有が進みます。
蓄積されるナレッジ
- 顧客の反応が良い情報の傾向・パターン
- 効果的な情報提供のタイミング
- 商談につながりやすい話題・切り口
組織力の向上
- ベテラン営業のノウハウが可視化・共有される
- 新人営業でも高品質な情報提供が可能
- マネージャーによる的確な指導・サポート体制の構築
導入から運用まで:成功する営業Slack活用のステップ
■ ステップ1:対象顧客の選定(導入1週目)
まずは効果を実感しやすい顧客から始めることが重要です。
選定基準
- 既に良好な関係を築けている既存顧客
- デジタルツールの利用に積極的な企業
- 情報感度が高く、業界動向に関心がある担当者がいる企業
■ ステップ2:キーワード設定と情報収集の最適化(導入2-3週目)
顧客ごとに適切なキーワードを設定することが、成功の鍵となります。
効果的なキーワード設定のコツ
- 顧客の業界・事業領域に直結するキーワード
- 顧客が現在抱えている課題に関連するキーワード
- 自社サービスとの親和性が高いキーワード
設定例:製造業顧客向け
- メイン:「工場DX」「製造業IoT」「スマートファクトリー」
- サブ:「予防保全」「品質管理システム」「生産性向上」
設定例:金融業顧客向け
- メイン:「フィンテック」「デジタル決済」「金融DX」
- サブ:「セキュリティ対策」「顧客体験向上」「業務効率化」
■ ステップ3:Slack運用ルールの確立(導入4週目)
効果的な運用のためには、明確なルールが必要です。
投稿ルール
- 自動投稿された情報には24時間以内にコメント付与
- 顧客からの質問には2時間以内に初回回答
- 週1回は営業担当者から能動的に話題提起
コミュニケーションルール
- 過度な売込みは避け、情報提供に徹する
- 顧客の発言には必ずリアクション
- 専門的な質問には社内の適切な担当者を巻き込む
■ ステップ4:効果測定と改善(導入2ヶ月目以降)
継続的な改善により、効果を最大化します。
測定指標
- 顧客との接触頻度
- 顧客からの能動的連絡数
- 商談化率・受注率
- 営業担当者の工数削減効果
改善ポイント
- 反応の良いキーワード・情報の傾向分析
- 投稿タイミングの最適化
- コメント内容の改善
よくある質問と導入時の注意点
Q1:顧客がSlackを使っていない場合はどうすれば良いですか?
A:段階的なアプローチを推奨します
- メール連携から開始
キュレーションサービスで収集した情報を、定期的なメールマガジンやレポートとして配信することから始める。 - Slackの利便性を段階的に提案
メールでの情報提供を継続しつつ、「リアルタイムでやり取りできる環境もご用意できます」としてSlackを提案。 - 限定的な試用から開始
1つのプロジェクトや特定のテーマに限定してSlackチャンネルを試験導入し、利便性を実感してもらう。
Q2:導入にかかるコストはどの程度ですか?
A:初期費用を抑えた段階的導入が可能です。
まずは フリープラン(無料) でお試しいただけます。アカウントを作成し、AIレシピを設定いただくことで、どのような情報が配信されるのかをご確認ください。
実際にSlack連携を行う段階になりましたら、Pro Plusプラン(月額1,980円)へのご加入が必要となります。
なお、月額5万円~にて、運用サポートも承っております。
※ 詳しい料金プランについては、料金ページをご覧ください。
まとめ:営業DXの新たな可能性
キーワード登録型キュレーションサービスとSlackを連携させた営業手法は、従来の営業活動を根本から変える可能性を秘めています。
この手法の本質的価値
- 営業担当者の価値提供能力の向上
- 顧客との継続的な関係構築
- 営業活動の標準化と属人化解消
適切に運用すれば成約率を大幅に向上させることも十分に実現可能です。重要なのは、ツールありきではなく「顧客にとって価値ある情報を継続的に提供する」という営業の本質を忘れないことです。
デジタル化が進む現代において、このような新しい営業手法は競合との差別化要因となりえます。
Enjigraphで実現する次世代営業スタイル
本記事でご紹介したキーワード登録型キュレーションサービスとSlack連携による営業手法は、弊社の「Enjigraph」で実現可能です。
Enjigraphの特徴
高精度なキーワードマッチング
- 独自のAIエンジンによる関連度判定
- 業界特有の専門用語や略語にも対応
- ノイズの少ない高品質な情報収集を実現
豊富な連携オプション
- メール配信機能
- Slack自動投稿機能
サポート体制
- キーワード設定の最適化コンサルティング
- Slack連携の技術サポート
- 運用開始後の効果測定・改善提案など継続的サポート
営業効率化とエンゲージメント向上を同時に実現する新しい営業スタイルを、ぜひEnjigraphで体験してください。
