【米国株の銘柄探し】初心者におすすめの投資方法
2021-09-10

これから紹介する手法は、失敗も成功も経験した末に、たどり着いた「米国株をやってみたい初心者」向けの投資手法です。
この手法では、できないことがありますので、まとめておきます。
以下のことを狙ってる方は、ここで読むのをやめてください。
・テンバガー銘柄を見つける
・短期で儲ける
この手法は、できるだけリスクを抑えつつも、そこそこのリターンを長期的投資で得たい人のための手法であり、ハイリスク・ハイリターンを狙う手法でありません。
日々仕事でコツコツ貯めた資金を運用してみたい、兼業投資家向けの手法です。
初心者の方が、いきなり、テンバガー銘柄を狙いすぎて、大きな損をしてしまっては本末転倒です。
まずは、リスクの小さい銘柄で、そこそこのリターンを得て、米国株を取引する楽しみを味合う、くらいから始めてみましょう。
では、どのような銘柄をどのように取引するのが良いでしょうか。
それは、ズバリ、「成長市場のトップ企業が新高値を更新したタイミングで買い、長期保有する」ことです。
以下で詳しく説明します。
成長市場のトップ企業に投資すべき
成長市場の企業は、市場の拡大とともに売上が増えていく、かつ、トップ企業は、その市場で一番儲けている企業であり、その資金をさらなる成長のためにどんどん投資することができるため、長期的に大きな利益を生み出し続ける可能性が高くなります。
ビジネスをする上で、市場が成長しているというのは、大きな追い風になります。
シェアが一定であったとしても、全体のパイが大きくなっているので、売上が勝手に大きくなっていきます。
そのため、投資する際は、成長市場の企業にすべきです。
また、成長市場の中で、あえてトップじゃない企業に投資するメリットはあるでしょうか?
トップ企業というのは、大きなシェアや売上を維持するため、顧客のロックインや、競合他社が参入しにくいモートなど、時間と労力をかけ、競争力の源泉となるビジネスモデルを構築しています。
例えば、Intuitive Surgical, Inc.は、「da Vinci」本体をまず売り、その後、「da Vinci」に装着する手術器具と、サービスで継続的に収益を上げるビジネルモデルを構築しています。
※詳細は以下ブログを参考
ロボット手術を実現するIntuitive Surgicalのビジネスモデルまとめ
そのような競争力の源泉から生まれた資金は、さらなる競争力を生むため、投資されます。
特に、企業買収などにより、自社が弱点としている、あるいは、自社の強みと相乗効果がある技術・ビジネスなどを補うことができます。
※自社の技術を補完する技術の買収例は以下ブログを参考
NVIDIAがネットワーク機器企業を買収した本当の狙いとは?
そのようなトップ企業に、2番目・3番目の企業が追いつくことは容易ではなく、より多くの利益を生み出す可能性が高いトップ企業に投資するのが良いでしょう。
成長市場をどうやって調べるのか?
市場調査レポートを検索しましょう。
調査レポートの全容は有料であっても、市場がどれくらい成長するか、その数字はレポートのタイトルなどに含まれており、無料で確認できることが多いです。
特に、年平均10%以上で成長する市場が狙い目です。
調査レポートは、日々あらゆる業界について公開されており、Enjigraphで「CAGR 市場」と検索・キーワード登録することで、見逃すことなく、簡単に毎日チェックできます。
※Enjigraphとは?
投資すべきトップ企業であるかどうか?
その市場の売上・シェアが1番であるトップ企業は、検索すれば、簡単に見つかります。
トップ企業に投資すべきかどうか、判断する基準は、時価総額とファンダメンタルズの2つです。
(1)トップ企業の時価総額について
成長市場のトップ企業とはいえ、時価総額が小さい場合は、市場自体がまだ小さく、他の市場の企業と比べ、相対的にリスクが高くなります。
株式市場から資金が引き上げられるタイミングでは、時価総額の小さい企業から、どんどん引き上げられていく傾向にあるため、いくら成長市場のトップ企業とはいえ、時価総額が小さすぎる企業に投資してはいけません。
(2)トップ企業のファンダメンタルズについて
赤字の企業、および、営業利益率が低い企業に投資してはいけません。
成長市場であるがゆえに、将来のことを考え、先行投資した結果、現在赤字の企業もあるでしょう。
先行投資しているのだから、今赤字であったとしても、株価が低いうちに購入したくなるかもしれません。
しかし、先行投資が回収できるかどうか分からない時点で購入するリスクを犯すよりは、その企業が先行投資を回収し、黒字になってから、購入しても遅くありません。
なぜなら、テンバガーを狙っているわけではなく、あくまで、低リスクでそこそこのリターンを得ることが大事だからです。
また、営業利益率が低すぎる場合、その企業はまだ儲かる仕組みを構築している最中の可能性が高く、投資するにはまだ早いです。
儲かる仕組みができて、キャッシュがどんどん生まれ始めてから、投資しても遅くありません。
新高値を更新したタイミングで買おう
成長市場のトップ企業は、基本的に、新高値を継続的に更新していきます。
そのため、買った瞬間から利益が生まれ始める、新高値を更新したタイミングで買うのがよいでしょう。(いわゆる新高値ブレイク)
株価が新高値を更新すると、既にその銘柄を購入している投資家は全員、含み益を得ているため、売りたい人が減り、売り圧力が下がります。
それに加え、新高値を更新したことで、市場で注目され、新たに購入する人が増えることで、株価が上昇していきやすくなります。
新高値ブレイクについての参考書籍などは以下になります。
また、新高値を更新した際に、大きな出来高を伴っているかどうかも確認してください。
出来高が小さい場合、新高値を更新後、すぐに株価が下がる可能性があります
出来高の分析についての参考書籍は以下になります。
ウォッチしている銘柄がある方は、新高値となる株価に、逆指値注文の「買い」を入れておくと、新高値更新時に自動で、株を購入することができます。
株を購入後も、継続的に企業活動をチェックしよう
購入後も、その企業の株価変動と最新の企業情報は、しっかりチェックしておきましょう。
(1)株価変動をチェック
株価の変動は、ボックス理論をもとに動くことを念頭に見ていきましょう。
ボックス理論とは、投資家ニコラス・ダーバスにより、提唱された株式投資の理論です。
株価は、ほぼ常に、高値と安値の間を行き来しています。
この上下変動の幅を、「ボックス」と定義し、株価は、このボックスを積み重ねながら、上昇していくと考えます。

ボックスのサイズは、いくつか決め方がありますが、出来高の多い価格帯で囲まれた領域をボックスと定義するのが良いでしょう。
(価格帯別出来高をチャート上に表示することで、出来高の多い価格帯を確認することができます。

一般的に、価格帯別出来高の多い価格帯では、値動きが遅くなり、少ない価格帯では、値動きが早くなります。
新高値を更新した後、どこかでボックスの天井となり、株価が一時的に下落していくタイミングにおいて、ボックスの底まで、一旦早く下がるだろうなと、事前に予測することができます。
どこまで株価が落ちるのか、また、出来高の少ないボックスの中間では、株価の動きが速いことを知っていれば、一時的な株価下落の際も、心配することなく、冷静に見守ることができます。
ボックス理論についての参考書籍は以下になります。
また、保有銘柄については、念のため、下のボックスに戻る株価に、逆指値注文の「売り」を入れておくことで、リスク管理を行うこともできます。
(2)最新の企業情報をチェック
成長市場のトップ企業ともなれば、情報発信にも余念はありません。
決算発表やプレスリリース、ブログを通し、常に最新の情報を発信しています。
そのような情報を逐一確認し、儲けの仕組み・競争力の源泉が日々しっかり強化されているのか、しっかりチェックしておきましょう。
Enjigraphでは、企業名を登録することで、自動的に最新情報を集めてくれます。

投資している企業が複数になれば、情報を集めるだけでも、面倒ですが、その時間・手間を節約し、その先の深い分析に時間を割けるようになります。
まとめ
できるだけリスクを抑えつつも、そこそこのリターンを長期投資で得たい人のための手法を紹介してきました。
大事なのは、実際に一度自分で実践してみることです。
その勇気のある一歩が、将来の大きな資産へ繋がっているのです。
Enjigraphで成長市場を調べることから始めましょう。
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