【米国株】NVIDIAがネットワーク機器企業を買収した本当の狙いとは?

2020-07-24


2020 年 4 月 27 日、NVIDIA はMellanox Technologies, Ltd. の買収を完了したことを発表。
さらに、5 月 4 日 に、NVIDIAはネットワーク機器向けOSなどを提供するCumulus Networksの買収を発表しました。

今回の記事では、その買収の目的について、解説していきます。

そもそも、NVIDIAってどんな会社?

NVIDIAは、GPUの開発に高い技術力を有しており、その技術力を活かした「Gaming」「Data Center」「Professional Visualization」「Automotive」の4つの事業を行っている企業です。

NVIDIAについて、詳しく知りたい方は、下記ブログを参考にしてください。

買収した2社はどんな企業?

Mellanox Technologies, Ltd.は、データセンターの効率を向上させるうえで、重要な、高速のスループットと最小のレイテンシを持つネットワーク機器を提供している企業です。

Cumulus Networksは、ネットワーク機器向けのOS「Cumulus Linux」を提供している企業です。

Cumulus Linuxは、いわゆる「ホワイトボックススイッチ(ベアメタルスイッチ)」用のOSとなります。

ホワイトボックススイッチとは?

従来、ネットワークスイッチは、ハードウェアとソフトウェアの一体型として、ベンダーから提供されていました。


しかし、一体型では、ユーザーが新しい機能を追加したい場合などは、ベンダーに要望を出す必要があり、ユーザーによる柔軟なカスタマイズが難しいという問題がありました。

そこで、ユーザーによるカスタマイズの柔軟性を高めるため、ハードウェアとソフトウェアを切り分けた「ホワイトボックススイッチ」が提供されるようになりました。

ホワイトボックススイッチは、ソフトウェアを含まないネットワークスイッチであり、ユーザーがソフトウェアを自由に選択できる大きなメリットがあります。

NVIDIAが買収した狙いとは?

ハードウェアであるホワイトボックススイッチを提供しているのがMellanox Technologies, Ltd.で、ソフトウェアであるネットワークOSを提供しているのが、Cumulus Networksになります。

この2社を買収したことで、NVIDIAは、ネットワーク機器のハードウェアを提供している企業とソフトウェアを提供している企業の両方を手にしたことになり、自社のGPUに最適化されたネットワーク全体を構築することが可能になります。

システムの中に、大きなボトルネックとなる技術要素があると、他の技術要素が進化したとしても、全体のパフォーマンスを向上させることが難しくなってしまうため、各技術要素の進化および周辺技術の最適化が非常に重要になってきます。

今回の2社の買収は、自社のGPUを強みに、AIプラットフォーム・ハイパフォーマンスコンピューティングなどを提供する企業として、強みを補強する周辺技術を得るためのものであり、競争力強化のため、今後もこのような買収が続く可能性が高いでしょう。

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