ウォーレンバフェットも注目している、半導体大手TSMCってどんな企業?
2022-12-03

TSMCってどんな企業?
TSMCは、1987年に台湾で設立された半導体ファウンドリ企業です。
半導体の製造を専門に行っており、AppleやNVIDIAなどの大手企業を含む様々な企業から製品の製造を請け負い量産化する事業を行っています。
2022年7-9月期決算では、売上高が前年比47.9%増の約2兆8000億円に到達。

TSMC HP「企業・財務・業績概況」より引用
営業利益も50%を超えており、世界的な半導体不足を追い風に収益が大きく成長している企業です。
TSMCの強みと注目される理由とは?
TSMCの強みは、世界最高レベル線幅5nmの半導体を量産できる技術があることです。
線幅5nmの半導体を製造・量産できるのは、世界でも、TSMCとサムスン電子の2社のみ。
また、半導体の受託製造におけるシェアは、今年第3四半期において、TSMCが53.4%、サムスン電子が16.5%となっており、TSMCがトップを独走しています。
世界トップレベルの半導体製造技術を有し、市場シェアの半分を獲得しているTSMCは、半導体業界に大きな影響力を持った企業です。
そのため、もともと注目されていましたが、2022年7-9月期において、「投資の神様」ウォーレン・バフェット氏がTSMCの株を新規購入していたことが判明し、一気に注目度が上がりました。
今後もTSMCは業界トップを維持できる?
TSMCの売上の28%は線幅5nmの受注であり、年々5nmの売上が増加していることから、世界最高レベルの技術を求める企業が非常に多いことがわかります。

「2022 Third Quqrter Earnings Conference」より引用
世界最高レベルの技術を多くの企業が求めるのは、半導体チップの高機能化に、より小さい線幅での製造が必要だからです。
そのため、すでに線幅3nm・2nmの量産化競争が始まっています。
TSMCは、サムスン電子と違い、半導体の受託製造に特化しており、市場のニーズに対応すべく線幅3nm・2nmの技術、量産体制の構築により多くのリソースを投入できます。
既にトップシェアを独走しているうえに継続的に大きな投資を行っているTSMCに勝てる企業は、しばらく現れないでしょう。
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