Nitendo Switchが今も売れ続けている理由とは?任天堂の事業戦略を解説!

2022-12-01


そもそも任天堂ってどんな会社?

任天堂は、1889年に京都で創業された企業で、初期は花札やトランプを製造していました。

初めて家庭用ゲーム機を発売したのは1977年。

この時発売した「テレビゲーム15」「テレビゲーム6」が大ヒットしたことを皮切りに、任天堂は、それ以降も「ゲーム&ウォッチ」「スーパーファミコン」「ゲームボーイ」「ニンテンドウ64」などを生み出しました。

スマホゲームが普及した現代においても、「ハード・ソフト一体型の遊び」にこだわり、家庭用ゲーム機を開発しています。

今、任天堂が事業の中心とするゲーム機は?

任天堂は、これまで様々な家庭用ゲーム機を開発・販売していますが、今の事業の中心は、2017年に発売した「Nintendo Switch」です。

「Nintendo Switch」の累計販売数量は、すでに1億台を突破。

「2023年3月期第2四半期 決算発表会兼経営方針説明会」より引用

売上の8割近くは、アメリカや欧州などの海外であり、世界的にヒットしています。

任天堂HP「ゲーム専用機販売実績」より引用

そのため、任天堂は「Nintendo Switch」の売上をさらに増やす戦略を立てています。

「Nintendo Switch」を継続的に売るための事業戦略とは?

売上が好調な「Nintendo Switch」ですが、販売開始から5年経過していることもあり、実は、その売上の3割程度は、2台目として購入されたものです。

新規購入だけではなく、追加購入や買い替えなどの需要が急増しており、いま任天堂では、「一家に一台」から「一家に複数台」さらに、「一人一台」を目指し、事業戦略を構築しています。

追加購入や買い替えを促すため、大人気タイトルの「スプラトゥーン3」や「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」仕様の特別版ハードウェアの販売を開始。

「2023年3月期第2四半期 決算発表会兼経営方針説明会」より引用

さらに、ソフトウェアを長く遊び続けることができるよう、継続的に新規タイトルを投入しています。

11月18日に世界同時発売の「ポケットモンスター スカーレット・バイオレット」は、発売後3日間で過去最高の1000万本を突破しており、新作タイトルのニーズの高さがわかります。

ゲーム人口を増やすための事業戦略とは?

任天堂は、さらに売上を増やすため、ゲーム人口を増やす戦略も立てています。

任天堂はこれまで、ゲームを通して、数多くの愛されるキャラクターを生み出してきました。

そのような任天堂IPを活用し、ゲーム以外の分野で接点を生み出すため、「テーマパーク」「モバイルアプリ」「マーチャンダイズ」「映像」の4つの切り口で、戦略的に事業を展開しています。

「テーマパーク」に関する取り組み

任天堂は、2021年3月、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をオープン。

テーマパーク内では、マリオなどのキャラクターとの記念撮影や「スーパーマリオ」の世界をモチーフにしたレストラン、グッズ販売など、普段ゲームをしない人でも、任天堂IPに楽しく触れることができます。

2023年初旬に、米国のユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにも「スーパー・ニンテンドー・ワールド」をオープンする予定で、将来的には米国オーランドやシンガポールでも同様のエリアを展開するため、準備を進めています。

「モバイルアプリ」に関する取り組み

任天堂は、2016年から「スーパーマリオ ラン」「ファイアーエムブレム ヒーローズ」「どうぶつの森 ポケットキャンプ」「マリオカートツアー」「ピクミンブルーム」などのスマートフォン向けアプリを続々とリリースしています。

任天堂HP「スマートフォン向けアプリ一覧」より引用

それらアプリの総ダウンロード数は8億を超えており、これまでに発売した全ハードウェアの累積販売数に匹敵。

スマートフォンを介することで、最大164の国と地域に任天堂IPに触れる機会を作り出し、モバイルアプリを楽しんだユーザーが将来的にゲーム専用機を購入するきっかけを設計しています。

「マーチャンダイズ」に関する取り組み

任天堂は、LEGOと事業提携しており、「レゴ スーパーマリオ」シリーズや「レゴ ルイージ」「レゴ ピーチ」などの商品を開発。

ゲームをまだしたことがない小さい子供にも、任天堂IPに触れる機会を作っています。

My Nintendo Store「レゴ®スーパーマリオ 特集」より引用

「映像」に関する取り組み

任天堂は、2023年4月に、アニメ映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」を公開する予定です。

すでにトレーラー映像も公開されており、従来とは大きく異なる経路で任天堂IPに触れる機会の構築にチャレンジしています。

任天堂の事業戦略を支えるニンテンドーアカウント

任天堂のゲームでは、基本的にニンテンドーアカウント作成が求められます。

ニンテンドーアカウントには、購入ソフトウェアの履歴、セーブデータ、フレンドなどのデータが蓄積しており、そのアカウント数は2億9000万を突破。

また、任天堂のポップアップストアでは、ニンテンドーアカウントを利用してチェックインすると特典がもらえる取り組みなどを行うことで、ゲーム外での行動のデータも取得しています。

そのような膨大なデータも、任天堂の事業戦略を支えていると考えられます。

情報収集は、エンジグラフを活用しよう

様々な取り組みを行い、事業を着実に成長させている任天堂。

エンジグラフを活用することで、任天堂の最新ニュース・プレスリリース・YouTubeを簡単に情報収集することができます。

ぜひ、活用してみてください。

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