「Niantic」AR業界のトッププレイヤーが仕掛ける新しいビジネスモデルとは?
2021-12-02

今回は、先日、Pikmin Bloom 「ピクミンブルーム」の配信開始で話題となった、Niantic, Inc.について紹介したいと思います。
Niantic, Inc. とは?

ポケモンGOやピクミンブルームなど、ARと位置情報を活用したゲームを開発している企業です。
もともと、2010年にGoogleの社内スタートアップとして設立され、2015年に独立。
その際、株式会社ポケモン・任天堂・Googleから3500万ドルの出資を受けるとともに、株式会社ポケモン・任天堂と共同で「ポケモンGO」を開発しています。
単純なゲームではなく、ARと位置情報を活用したゲームを、マーケティングツールとした新しいビジネスモデルを構築していることが特徴です。
Nianticのビジネスモデルとは?
Nianticは、ゲームのイベントや設定などを活用し、スポンサーの施設や店舗に、ユーザーを集客することで、スポンサーから収益を得るビジネスモデルを構築しています。
例えば、ポケモンGOでは、ポケストップというアイテムなどが入手できる場所を、スポンサーの店舗に設定することで、ポケモンGOユーザーを店舗に集客します。
スポンサー側からすると、店舗などがポケストップとして設定されることで、来客数が増え、売上を向上させるチャンスが生まれます。
もちろん、実際に訪れた人が、その店舗のサービスを利用するかどうかは、別問題になるため、ユーザー限定のクーポンを発行するなどの工夫をしています。
従来のアプリ内課金に頼らない、ARと位置情報を活用したゲーム独自のビジネスモデルを構築しています。
Nianticは順調か?
「Harry Potter: Wizards Unite」など、いくつかのゲームは配信停止になるなど、苦戦もしています。
ユーザーにとっては、ゲーム自体の面白さが重要です。
面白くなければユーザーは利用してくれませんし、ユーザーが減れば、スポンサー施設への集客力も減り、スポンサーにとってのメリットも少なくなってしまいます。
その点、ゲーム開発のノウハウがある任天堂と共同開発していることは、大きなメリットになるでしょう。
実際、ポケモンGOはリリースから5年経った今も、多くのユーザーに利用され、累計50億ドルを超える収益を生み出しています。
今回配信されたピクミンブルームも、ポケモンGOとは少し違い、「散歩ゲーム」のようになっており、長く続けれられるようなゲームになっています。
まとめ
Nianticは、ARと位置情報を活用した"面白いゲーム"を開発することに苦戦している部分もありますが、新しいビジネスモデルを構築しており、AR業界のトッププレイヤーとして、今後の動向は注目しておくべきだと思います。
エンジグラフを活用することで、Nianticの最新ニュース・プレスリリースを簡単に収集することができます。
ぜひ、活用してみてください。

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